インテグレーター養成講座 日本在宅医学会と日本在宅医療学会は2019年5月に合併し日本在宅医療連合学会となりました

インテグレーター養成講座

在宅医療インテグレーターとは

在宅医療インテグレーター達

2017年、旧日本在宅医学会の人材育成事業の一環として在宅医療インテグレーター養成講座が開講しました。

さまざまな課題を抱える複合的な困難事例においては、単に多職種・多事業所を紹介してコーディネート(調整)するだけでは対処できません。本人の意思を確認しそれを尊重しながら複雑な状況に対応するさまざまな職種や方法をインテグレート(統合)していく役割が必要となります。
在宅医療インテグレーターは医療や制度等を俯瞰する知識をもち、困難事例に対応できる経験とスキルをもつ人材を意味します。

在宅医療インテグレーター養成講座の
特長

学術書を差し出すドクター

講座は「基礎編」と「応用編」に分かれており、それぞれ2日間、計4日間のプログラムです。

すべての過程で最も大事にすべき本人との協働意思決定(意思決定支援)について学んだうえで在宅医療の現場で目にすることが多く、困難事例になりやすい疾患に関する基本的な医学知識とその疾患に関わる社会資源に関する内容を多職種のチームで学ぶことができます。また、困難事例検討やロールプレイなど、実践力に結び付くグループワークを行います。

在宅医療ケアのインテグレーションには多職種との連携が欠かせません。

それと同時に同職種によるサポートも実践においては大変大きな力となります。本講座では同職種、多職種両方のグループを経験していただくことができます。患者さんが必要な医療的サービスやケアを受けながら、安心して希望する場所で過ごすために、各人が少しずつ知識・視野を広げてみませんか?

基礎編

事前学習(動画視聴) がん、認知症の基礎知識、社会保障制度総論,意思決定支援,診療報酬 等
研修日(1.5日間) 在宅医療インテグレーター論1
ワークシートの使い方
ワーク1 がん
ワーク2 難病
ワーク3 認知症
ワーク4 臓器不全(心不全)

応用編

事前学習(動画視聴) 臓器不全、精神疾患の基礎知識、小児在宅医療の基礎知識等
研修日(1.5日間) 在宅医療インテグレーター論2
ワーク5 複合的な症例1(精神障害+がん+独居等)
ワーク6 小児在宅医療の実際
ワーク7 複合的な症例2(COPD+認知症)

在宅医療インテグレータ―養成講座

【参加条件】以下3つの条件をすべてクリアすることの
できる方

  1. ①医師、歯科医師、薬剤師、保健師、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、管理栄養士、社会福祉士、精神保健福祉士、
    公認心理師、臨床心理士、介護福祉士、介護支援専門員、相談支援専門員、歯科衛生士等として5年以上の実務経験のある方
  2. ②申込後に、在宅等での医療にかかわる経験事例(在宅症例・退院支援・入院支援・連携支援等)を事前課題として提出できる方
  3. ③全課程に出席することができる方

なお、受講後は、日本在宅医療連合学会から「在宅医療インテグレータ―養成講座修了証」が出ます。

参加費用

学会員:25,000円 非会員:35,000円

在宅医療インテグレーター養成講座

修了者の声

  • 自分の地域をインテグレートしていくために明日から何をアクションしていくか、地域での自主的な事例検討やお互いの仕事が見える顔合わせ、情報交換、勉強会どんな地域を目指すかを考えることができた。
  • インテグレーターの役割を地域包括業務で発揮するには医療と介護の連携の推進になると思う、まずは業務内で出来ることをやっていく。
  • どの疾患の方でもどの段階にあるのかを理解し生活を一緒に考えていくということ。
  • COPD、認知症、虐待等日ごろ困るケースが多かったので勉強になった。
  • インテグレーターとしての役割(自分が主体となるわけではなくチームを動かず)を理解できた。
  • 普段の業務に役立つ情報や考え方、視点が沢山あった。
  • とても分かりやすかった、継続して学びたい。興味がもてた。習得したいことがたくさんあった。
  • 基礎編応用編を日常業務に活かせるよう学び続けていかないとならない。
  • 今後さまざまなケースに対応することがあると思うが、自身のスキルアップの必要があると感じた。
  • ロールプレイで初対面のひとにいろいろ聴くことの難しさを学んだ。ロールプレイのテーマがとてもよかった、厳しい内容ではあったが現実的なことなので多職種が役になってインテグレートできたことは勉強になった。
  • 業務にどう生かすか、4日間広い学習ができ多職種とも学習する機会がもててよかった。

開催記録

基礎編 応用編
第8回 2024年
9月29日(日)・10月6日(日)終日
2025年
1月19日(日)・2月16日(日)終日
第7回 2023年
10月1日(日)・15日(日)終日
2024年
1月8日(月・祝)・28日(日)終日
第6回 2022年
10月15日(土)PM・10月16日(日)終日
2023年
1月8日(日)終日・1月14日(土)PM
第5回 2021年
9月25日(土)PM・
10月16日(土)PM・10月17日(日)AM
2022年
1月9日(日)AM・
1月10日(月・祝)AM・1月22日(土)PM
第4回 2020年
10月31日(土)PM・
11月7日(土)PM・11月14日(土)PM
2021年
1月10日(日)AM・
1月11日(月・祝)AM・1月23日(土)PM
第3回 2019年
9月22日(日)~23日(月祝)
2020年
1月12日(日)~13日(月祝)
第2回 2018年
9月22日(土)~23日(日)
2019年
1月13日(日)~14日(月祝)
第1回 2017年
10月28日(土)~29日(日)
2018年
3月10日(土)~11日(日)